大阪・関西 家賃マップ

家賃の目安の求め方

このサイトの家賃は、国の統計の「市区ごとの平均家賃」を、地価の高い・安いに合わせて場所ごとに割り振った推計です。 募集中の物件の家賃を集めたものではありません。

なぜ推計なのか

賃貸サイトに出ている募集中の家賃は、各サイトの利用規約で、ほかのサイトに転載したり商用で使ったりすることが禁じられています。 そこで、だれでも使える国の統計と地価のデータから家賃を推計しています。 統計は「市区ごとの平均」までしか分からないため、市区の中の場所ごとの差は、地価を手がかりに付けています。

計算の式

家賃の目安 = 市区の平均家賃 ×(その場所の地価 ÷ 市区の平均地価)k

  • 市区の平均家賃: 総務省「令和5年住宅・土地統計調査」の、民営借家(専用住宅)の1か月あたりの家賃。部屋の広さごとの平均を使います(2023年10月時点)。
  • 地価: 国土交通省の地価公示(2026年1月1日時点)と都道府県地価調査(2025年7月1日時点)の、住宅地の地点の価格。
  • k: 地価の差が家賃にどれだけ効くかを表す数。関西4府県の市区の「平均家賃」と「平均地価」の関係から、広さごとに求めました。
部屋の広さk地価が2倍なら
1R・1K0.08家賃 1.06倍
1LDK〜2DK0.12家賃 1.09倍
2LDK〜0.15家賃 1.11倍

地価が2倍でも家賃は2倍にはならず、1R・1K で約1.06倍です。統計で見ると、ワンルームは場所による家賃の差が小さく、広い部屋ほど場所の差が大きく出ます。

マスごとの地価の求め方

地図は 100m 四方のマスに区切っています。地価の地点はおおむね 1km 四方に1つしかないため、マスの地価は、同じ市区の近い6地点の価格を、距離が近いほど重くして平均しています(距離の2乗に反比例する重み)。 地点が2つ未満の町村は、市区町村を問わず同じ府県の近い地点を使います。

駅ページの家賃は、駅から半径800m の範囲にある住宅地のマスの目安を安い順に並べたときの、真ん中の値(中央値)です。例えば江坂駅の 1R・1K は 5.5万円です(江坂駅のページ)。

今の水準に直す

統計は2023年10月時点の家賃です。総務省の消費者物価指数の「民営家賃」(全国)が 2023年10月 から 2026年8月 までに上がった分(×1.0148)を掛けて、今の水準に直しています。 駅ページには、直す前の2023年の水準の値も添えています。

町村の家賃

住宅・土地統計調査の広さ別の家賃は「市」と「区」の単位までで、町村の値はありません。 町村のマスは、同じ府県の中で一番近い市の平均家賃と平均地価を使って計算しています(地図のマスの札に「近くの市から推計」と出ます)。

調べた家が少ない市の補正

住宅・土地統計調査は、一部の家を調べて全体を推し量る抜き取りの調査です。小さな市では調べた家が少なく、数軒の高い家賃が平均を大きく動かすことがあります (たとえば綾部市の 1R・1K の平均は 6.4万円と、となりの福知山市の 4.3万円より高く出ていました)。

そこで、市区の平均家賃を、関西4府県の市の「平均家賃と平均地価の関係」から見込んだ家賃に寄せてから使っています。 寄せる強さは、統計の家の数が少ないほど強く、多いほど弱くしています(統計の側の重み = 家の数 ÷(家の数 + 1,000))。政令市の区・大きな市はほとんど変わらず、綾部市の 1R・1K は 5.2万円になりました。

どのくらい当たるか

区ごとの家賃が分かっている政令市(大阪市・堺市・神戸市・京都市)で、「市全体の平均家賃」と区の地価だけから区の家賃を当てられるかを試しました(2026-10-27)。

当て方外れの大きさ(中央値)
市の平均家賃をそのまま使う7.9%
地価で割り振る(このサイトの方法)5.4%

非木造の共同住宅・29㎡以下(一人暮らし向け)の場合。区ごとの外れの中央値は、京都市 4.6%、大阪市 7.3%、堺市 7.4%、神戸市 8.1%。

5万円の部屋なら、外れはおおよそ ±3千円です。このため画面では、目安を ±10% の幅をつけて出しています。

苦手な場所もあります。

  • 高級住宅地・郊外の小さな市: 地価だけでは家賃の高い・安いを表しきれない場所があります(市区どうしで試すと、芦屋市で低めに、門真市・南丹市・大和高田市で高めに出て大きく外れました)。
  • 100m のマスの単位: 区より細かい単位の答え合わせに使える家賃の公開データがないため、マスごとの当たり具合は確かめられていません。 駅のまわりの中央値のように、いくつかのマスをまとめて見る方が確かです。

募集中の家賃との違い

統計の家賃は「今住んでいる人が払っている家賃の平均」です。古い物件や、長く住んで家賃が据え置かれている人も含むため、賃貸サイトで募集中の物件は、この目安より高めのことが多いです。

このサイトの目安は「この駅はとなりの駅より安いか」「どのあたりから家賃が下がるか」といった、場所どうしの比較に向いています。 実際の物件の家賃は、広さ・築年数・駅からの距離などで大きく変わるので、住む場所の候補を決めたら賃貸サイトで確かめてください。

出典

  • 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」表130・表112-3(e-Stat)
  • 国土交通省「国土数値情報 地価公示(L01)・都道府県地価調査(L02)」
  • 総務省統計局「消費者物価指数」2020年基準・民営家賃(全国)

どれも加工して使っています。ライセンスはデータの出典とライセンスにまとめています。

ほかの解説

  • 店の掲載率: 地図に載っている店が、公式の店舗数のどのくらいに当たるか。系列店ごと・府県ごとの一覧。
  • 治安の数字の読み方: 身近な犯罪の「認知件数」とは何か。人口あたりの数字で、人の集まる街が多く出る理由。
  • ハザードのデータ: 洪水・土砂災害・津波・高潮の想定区域のデータと、駅ページ・地図での見方。
  • 比較表の見方: 路線・駅・市区町村のページの比較表の並べ替え、「少ない方から○%」の意味、色の帯、数字の出し方。
  • このサイトについて: 作った理由、データの更新、広告の方針。